RPAコラム
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RPAとは?

(更新日:2024年6月4日)
RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略称で 、企業や組織の業務プロセスを自動化するための技術です。
またデスクトップ作業のみに絞ったものをロボティック・デスクトップ・オートメーション(Robotic Desktop Automation:RDA)と呼び、RPAと区別することもあります。
RPAは、RPAツールと呼ばれるソフトウェアを利用し、パソコン上での繰り返し行う定型的な作業を自動で実行してくれます。 そのため人間がパソコンで行う作業を、ソフトウェアに組み込まれたロボットが代行してくれることから、「デジタルレイバー(Digital Labor)」や「仮想知的労働者」と呼ばれることもあります。
RPAを取り入れることによって企業や組織は、業務の効率化、コスト削減、エラーの削減、そして従業員がより価値の高い業務に集中できるようになります。
01RPAの特徴
RPAのおもな特徴としては、以下のものがあります。
ルールベースの自動化
事前に定義されたルールに基づいてタスクを実行
(データ入力、データの抽出、レポートの生成など)
ノンインバシブな統合
RPAは既存のシステムやアプリケーションと統合させるため、大規模なシステム変更をせず、自動化を実現
スケーラビリティ
業務量の増加に応じて、ボット(ソフトウェアロボット)の数を容易に追加が可能
操作のトラッキング
全ての操作が記録されているため、監査やコンプライアンスの要求に対応し易い
02RPAの用途
RPAの用途の一例をご紹介します。
データ入力と転送

異なるシステム間でのデータ転送やデータベースへの入力
請求書処理

請求書の受け取り、データの抽出、会計システムへの入力
カスタマーサービス

顧客からの問い合わせに対する自動応答や、FAQの提供
人事業務

従業員の入退社手続きや、給与計算の自動化
03RPAのメリット
RPAのおもなメリットとしては、以下のものがあります。

人手による業務を自動化し、運用コストや人件費を削減

人間よりも高速に作業を行い、24時間稼働可能

人間の手作業に伴うヒューマンエラーを削減

単純で反復的な作業から解放され、よりクリエイティブな業務に専念
04RPAの実装プロセス
RPAは、おもに以下のような流れで実装されます。

プロセスの
選定
主にルールベースで反復的な作業を割り出す

プロセスの
分析と設計
設計したプロセスを詳細に分析し、自動化の設計を行う

ボットの
開発
専用のRPAツールを使用して、ソフトウェアロボットを開発

テストと
導入
開発したボットをテストし、問題がなければ本番環境に導入

モニタリングと
メンテナンス
ボットの動作を継続的にモニタリング、必要に応じてメンテナンス
05RPAの将来性
RPAは進化を続けており、AIや機械学習との統合が進んでいます。
これにより、より複雑な業務の自動化が可能となり、予測分析や意思決定支援などの高度な機能も実現されています。
そのためRPAは、人材不足や生産性の低さが問題となっている日本の経済界で今注目を集めており、今後もビジネスの効率化に不可欠や技術として発展していくとみられています。
RPAの導入は、企業の競争力を高める一助となり得ますが、適切なプロセスの選定やボットの管理が重要であり、成功するためには、継続的な改善と従業員のスキルアップが求められています。
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