RPAコラム
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RPA導入の注意点

(更新日:2025年1月7日)
RPAは、業務効率化やコスト削減を目指す多くの企業にとって魅力的なソリューションの一つです。
しかし、RPAを導入した企業の中には、「期待した効果が得られなかった」と感じるケースも少なくありません。
この記事では、RPA導入に際して押さえておくべき注意点を詳しく解説し、 失敗を回避するためのポイントをお伝えします。
01適切な業務を選定する
RPAは、例えば次のような業務で特に効果を発揮するといわれています。

- 定型的でルールベースのタスク
- 繰り返しが多い業務
- 使用するステムが安定している業務
一方で、以下のような業務には適していません。
- 頻繁にプロセスが変わる業務
- 判断が必要なタスク
業務全体の分析を怠ると、効果が薄い部分にRPAを適用してしまい、導入のコストパフォーマンスの低下に繋がってしまします。
02部分的な自動化から始める

RPAの導入に失敗する企業の多くは、最初から全社規模での導入を目指しがちです。
以下に推奨するステップをご紹介します。
- 小規模なパイロットプロジェクトを実施する
- 成功事例を作り、その効果を検証
- 社内にノウハウを蓄積した後にスケールアップ
このように、小さな成功を積み重ねてから、徐々に導入範囲を拡大するのが安全かつ効率的と言えます。
03社員の教育と受け入れ体制の整備

RPAが人間の仕事を奪うという誤解が広まると、社員のモチベーションが低下する恐れがあります。
これを防ぐためには、次のような施策が必要です。
- 説明会の実施
(RPAの目的や効果を丁寧に説明) - スキルアップの機会提供
(人材育成プログラムを用意)
RPAは「作業の効率化」であり、社員がより創造的な業務に集中できる環境を整えるツールであることを強調しましょう。
04ツール選定を慎重に行う

市場には多くのRPAツールが存在し、それぞれ特徴が異なります。
例えば弊社開発『SheetPA』なら以下のようなの特徴があります。
- ノーコードで簡単!
- カスタマイズの可能!
- 月々5,000円~で料金が安い!
このようなコスト面や拡張性、またサポート体制の有無、自社のITインフラや業務フロー、ニーズに合致しているかを確認することが重要となります。
05IT部門や外部ベンダーとの連携

RPAの導入プロセスや運用には、以下の連携が必要となります。
- IT部門:セキュリティシステム環境の整備
- 外部ベンダー:導入支援やトレーニング
RPAを業務部門だけで運用しようとすると、予期せぬトラブル発生時に対処できないことが多く、業務の停止リスクが高まります。
06メンテナンスと運用計画の重要性

RPAは一度導入すれば終わりではありません。業務プロセスやシステムの変更や、ロボットの動作エラーやバグの発生といった理由から、
定期的なメンテナンスが必要です。
そのためには以下のような対策が推奨されています。
- 運用チームを設置し、RPAのパフォーマンスを定期的に確認
- ログやエラーを記録し、迅速に対応
運用保守にかかる時間やコストも、導入前に見積もっておきましょう。
07導入効果の測定と継続的な改善

RPA導入の成功を判断するためには、次のような定量的な成果を測定する必要があります。
- 作業時間の削減率
- エラー率の低下
- コスト削減額
導入効果が明確でないと、経営陣や社員の指示を得ることが難しくなります。継続的な改善を行い、最大の効果を引き出しましょう。
まとめ
RPA導入は、計画的に進めれば大きな効果をもたらしますが、いくつかの落とし穴があります。
本記事で挙げたポイントを押さえて進めることで、導入の失敗を防ぎ、効率的かつ効果的な自動化を実現できるでしょう。