RPAコラム
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RPA適用による効果
(更新日:2023年6月23日)
RPAを導入することによって、さまざまな効果を得ることができます。
本記事では、以下の効果について紹介します。
定型業務の自動化による効率化
単純作業や繰り返し行う定型業務をRPAによって自動化することにより、それまで必要だった人の目による最終チェックを省力できます。
ネット上からのデータ収集やクラウドサービスも自動化できるので、業務手順の簡素化が可能です。
ヒューマンエラーの削減
RPAは、決められたシナリオに沿って自動操作(代理実行)を行うためミスをしませんし、情報漏洩が起こることもありません。
しかし人間はどんなに優秀であっても、その日の体調や不注意、長時間に亘って繰り返される単調な業務による集中力の低下などによって、ミスを生じさせます。
RPAを導入することで、そうした人為的なミスを削減でき、定型業務の正確性を向上させる効果が得られます。
労働生産性の向上
労働生産性とは、「労働者1人あるいは1時間当たりの労働で得られる成果」を指します。
この労働生産性を向上させるには、同じ労働量でより多くの生産物をつくり出す、またはより少ない労働量でこれまでと同じ量の生産物をつくり出す必要があります。
RPAを導入すれば、「定型業務はRPA、高付加価値業務は人間」といった役割分担が可能となり、作業工数や人間の労働時間を削減することができ、労働生産性の向上が期待できます。
人件費をはじめとするコスト削減
RPAが定型業務を代行することで、それまで定型業務にかけていた人間の労働時間を大幅に短縮できます。
また単純業務だけでなくもっとやりがいのある仕事をしたいと離職していた優秀な人材が、高付加価値な業務に就くことで、離職の防止に繋がります。
その結果、新たな人材確保に要するコストをも削減することができます。
人材不足の解消
少子高齢化が進む日本は、若者の人口減少に伴って、労働人口が減少しています。
そしてこれからは、業界業種を問わずほとんどの企業において人手不足になるだろうと言われています。
しかし24時間稼働可能なRPAを導入することで、それまで必要だった人員を削減することができ、深刻な人手不足の解消に効果が期待できます。
人材の最適配置
先述したように、作業を自動化することによって空いた時間を、人間にしかできない仕事に回すことで、人間はより高付加価値な仕事に集中することができるようになります。
企業にとってRPAでは不可能な目視が必要となる作業だったり、デザインなどの創造的な業務、お客様のクレーム対応などの人員が手厚くなることは、事業の拡大や競争力の向上につながると思われます。
働き方改革を推進できる
作業の自動化で生まれる労働時間の余裕は残業を削減し、テレワークやフレックスタイム制の導入の推進など労働環境にも変化をもたらします。
このRPAによるワークライフバランスの実現によって、人間の労働時間を減らしながらも労働生産性を上げることが可能となります。
このようにさまざまな効果が期待できるRPAは、今後ますます多くの企業が検討するツールとなっていくと思われます。
しかし、闇雲にRPAを導入するだけでは、最大限の効果を発揮できませんし、企業が抱える課題をすべて解決できるわけでもありません。
まずはRPAを導入する目的を明確にし、得られる効果だけではなくデメリットも把握しておく必要があります。
そうして少しずつRPAを取り入れていくことが重要です。